キアヌ・リーブスがアクションスターとしてカムバックし、大ヒットを記録した「ジョン・ウィック」シリーズ。
その待望の第3作目がついに公開されました。
公開 2019年
監督 チャド・スタエルスキー
キャスト キアヌ・リーブス/ハル・ベリー/イアン・マクシェーン/ローレンス・フィッシュバーン
前作までのあらすじ
引退した伝説の殺し屋ジョン・ウィック。
しかし亡き妻から贈られた犬を殺されたことから復讐のため、再び闇社会へ。
無事復讐を果たしたものの、また新たな復讐の火種が。
そしてホテル内での殺しはご法度という、殺し屋御用達のホテル・コンチネンタルで復讐を遂行、殺し屋界の鉄の掟を破ったジョンは世界中の殺し屋から命を狙われることになります。
映画「ジョンウィック パラベラム」のあらすじやネタバレ
迫るタイムリミット
舞台は雨のニューヨーク。
コンチネンタルホテルの支配人ウィンストンがジョンに与えた時間は1時間。
午後6時になるとジョンは殺し屋界で受けられる全ての恩恵を剥奪され、賞金首をかけられたジョンに世界中の殺し屋がその命を狙い襲いかかることに。
刻々とタイムリミットが迫る中、ニューヨーク公共図書館へと向かったジョンはそこで本の中に隠しておいたロザリオと金貨、そして血の誓印を取り出します。
血の誓印を交わした相手ソフィアの元へ
図書館を後にしたジョンが向かった先は、かつてジョンが育った殺し屋養成組織。
そしてロザリオと引き換えに、組織のボス・ディレクターの手配で血の誓印を交わしたソフィアの住むモロッコへと旅立ちます。
ジョンを助けた人々への制裁
その頃、ニューヨークのコンチネンタルホテルに世界中の殺し屋を束ねる主席連合の裁定人が現れ、ジョンに1時間の猶予を与えたウィンストンに支配人からの退任を宣告します。
また同じくジョンの手助けをした地下組織のリーダー、バワリー・キング、そしてディレクターの元にも裁定人が現れ、それぞれの罪を咎め制裁を下します。
主席連合の首長エルダーとの契約
一方、ソフィアの助けを借り、主席連合の首長エルダーと会ったジョンは自身の暗殺中止と引き換えに出された2つの条件を飲み、エルダーと契約を交わしていました。
その2つの条件とは、組織の下で暗殺者となること、そしてウィンストンを殺すというものでした。
戦場と化したコンチネンタルホテル
エルダーと契約を交わし、ニューヨークに戻ったジョンはコンチネンタルホテルでウィンストンと再会。
「主席連合の言いなりにはならない」と言うウィンストンの姿を見たジョンは、長年の友であるウィンストンを殺すことより、共に主席連合と戦うことを選択します。
そして主席連合から送り込まれた暗殺者集団との激しい戦いの場と化したコンチネンタルホテル。
ジョンの強さに負けを認めざるをえない裁定人は、ウィンストンに会合を申し入れたのでした。
ウィンストンの裏切り
ホテルの屋上で顔を合わせたジョン、ウィンストン、裁定人。
その場で再び主席連合に忠誠を誓ったウィンストンは突然ジョンに向け発砲、撃たれたジョンは屋上から落下してしまいます。
しかし死んだかと思われたジョンの死体は行方不明に…
生きていたジョンはバワリー・キングの部下により密かにバワリー・キングの元へと運ばれていました。
主席連合から受けた制裁に恨みを抱くバワリー・キングは「お前も腸が煮えくりかえるだろう?」とジョンに問いかけます。
それに対して「もちろんだ」と答えたジョン。
そんな2人の姿は新たな戦いを予感させるのでした…
映画「ジョンウィック パラベラム3」の感想
銃と格闘技を融合させたアクション「ガン・フー」をひっさげてアクション映画にカムバックしたキアヌ・リーブス。
そのキアヌが演じるのは愛する亡き妻から贈られた愛犬を殺され、復讐に燃える孤独な男。
そして誰もがその名を恐れる伝説の殺し屋ジョン・ウィック。
一方、殺し屋たちが集うコンチネンタルホテル。
殺し屋界にありながら、殺しはご法度という聖域。
そして殺し屋界での依頼に使われる1枚の金貨。
契約を交わした相手からの依頼は絶対に断ることができないという血の誓印。
などなど、全てがクールなその世界観に痺れた「ジョン・ウィック」シリーズ。
今作ではそのワクワクするような世界観は少し薄れた感はあるものの、その分ジョン・ウィックのアクションがパワーアップ。
ジョンのガン・フーはもちろん、常にキーマンとなる犬との共闘アクションを始め、馬にバイクにと多彩かつ激しいアクションシーンが満載です!
そして常に満身創痍のジョン。
血を流し、荒い息を吐きながらの戦いの連続。
その瞳は暗く、孤独がつきまとう男ジョン・ウィック。
そんなジョンの姿に、いったいいつになったらジョンに平穏な日々が訪れるのか…
どうかジョンに安らかな日々を、と願いながらも、エンドレスな戦いに身を投じたジョンの姿をやはりエンドレスに見ていたいと思わせてくれる魅力あるキャラクター。
そしてコンチネンタルホテルの支配人ウィンストンとコンシェルジュのシャロン。
この2人が作り出す世界観にも目が奪われます。
常に沈着冷静、穏やかな微笑をたたえ、全ては暗黙の了解といった無駄のない佇まいを見せるシャロン。
そして彼だけはジョンの味方。
そう信じていたウィンストンのまさかまさかの裏切り!
愕然としたものの、この裏切りの裏には隠された秘密もありそうで…
そして続編を期待させるのに十分なラスト。
まだまだ終わりそうにないジョンの戦い。
第4作目もすでに製作が決定。
公開が今から待ち遠しくて仕方がありません!